2026年6月27日(土)、神戸でサプリの広場 Vol.02「HAPPY CARE DAY! KOBE 2026」を開催しました。

今回のテーマは、So-i=“そうしよう”が生まれる瞬間でした。
介護の現場には、毎日の中にたくさんの小さな気づきがあります。
・利用者さんの表情が少し違うこと。
・食事の進み方がいつもと違うこと。
・声のかけ方ひとつで、相手の反応が変わること。
その気づきに対して、
「こうしてみよう」
「この方がよさそう」
と、少しだけ行動を変えてみる。
今回のイベントは、そんな小さな“そうしよう”を、参加者の皆さんと一緒に見つけていく時間になりました。
神戸で始まった、あたたかい時間
会場には、介護職の方、管理者の方、介護に関心を持つ方など、さまざまな立場の皆さんが集まりました。
はじめは少し緊張した空気もありました。
初めて会う人同士が同じテーブルにつき、少し照れながら挨拶を交わす。そんな静かな始まりでしたが、はたつんさんの声が会場に届くと、少しずつ表情がやわらいでいきました。

「介護現場には、気づきがたくさんある」。はたつんさんのそんな言葉にうなずく方がいました。
きっと、それぞれの現場で思い当たる場面があったのだと思います。
介護職の1日を、みんなで体験してみる
今回の中心となったのは、WAKARU・ラボ 介護職の1日体験です。
参加者の皆さんには、“新人職員”になったつもりで、介護職の1日の流れを体験していただきました。もちろん、先輩ははたつんさんです。

荷物チェックや食事介助、自助具づくりからレク体験まで。今回はハンドケアの講師にも登壇いただきました。
ひとつひとつの体験は、特別に大きなことではありません。
けれど、実際に手を動かしてみると、「なるほど」と感じる瞬間があります。
紙で確認する荷物チェックと、アプリを使った荷物チェック。比べてみると、見落としやすさや確認のしづらさが、ぐっと現実のものとして見えてきます。
食事介助や自助具づくりでは、「食べづらい」という一言の中にも、姿勢、道具、気持ち、環境など、いろいろな理由があることを考えました。
レク体験では、会場に笑顔が生まれました。少し体を動かしたり、声を出したりするだけで、場の空気がふっと明るくなる。
ハンドケアでは、手に触れることで相手の表情が変わることを感じました。
そういう瞬間を見ると、介護の仕事には、やはり人と人との関わりがあるのだと感じます。
一番印象に残ったのは、荷物チェック・ICT体験
イベント後のアンケートでは、「印象に残ったプログラム」として、荷物チェック・ICT体験を選んだ方が多くいらっしゃいました。これは、私たち介護サプリにとっても大きな気づきでした。

ICTという言葉は、少し硬く聞こえるかもしれません。どこか難しそうで、現場から少し遠いもののように感じる方もいると思います。
でも、今回の体験で見えてきたのは、ICTは人のケアを置き換えるものではない、ということでした。
確認にかかる時間を少し減らす。
見落としを少し減らす。
記録や共有を少し楽にする。
その小さな積み重ねが、職員の心の余裕につながります。
そして、その余裕があるからこそ、利用者さんに向き合う時間が生まれるのだと思います。便利にするためだけではなく、人に向き合うためにです。
ICTの役割を、参加者の皆さんと一緒に体験できたことは、今回の大きな収穫でした。
初対面同士が、少しずつ話しはじめる
もうひとつ印象的だったのは、参加者同士の交流です。
同じテーブルになった方同士が、少しずつ話しはじめる。
「どちらから来られたんですか?」
「普段はどんな現場で働いているんですか?」
そんな会話が、あちこちで生まれていました。
アンケートにも、
「(普段は)横のつながりが少ないので楽しかった」
「同じチームの方と情報共有できた」
という声がありました。
介護の仕事は、人を支える仕事でありながら、働く人自身が孤独を感じることもあります。だからこそ、同じように現場で悩み、考え、工夫している人と出会えることには、大きな意味があるのだと思います。
話すだけで、少し軽くなることがあります。
自分の現場だけではないと知るだけで、前を向けることがあります。
サプリの広場は、そんなつながりが生まれる場所にもしていきたいと感じました。
「介護の未来に必要なこと」を聞いてみました
イベントの中では、参加者の皆さんに「介護の未来に必要なこと」を匿名で投稿していただきましたが、集まった言葉は、とても率直でした。

心の余裕。
給料アップ。
記録の簡略化。
介護ロボットの導入。
チームワーク。
つながり。
思いやり。
介護のイメージを変える。
若い世代がやりたいと思う楽しさを伝える。
安心できる介護現場。
介護の未来を考えるとき、待遇や人手不足の話は避けて通れません。それは、現場の切実な声です。
でも、今回集まった言葉を見ていると、それだけではありませんでした。
心の余裕がほしい。
身体の負担を減らしたい。
職員同士がつながれる環境がほしい。
介護の魅力をもっと伝えたい。
思いやりや真心を大切にできる現場でありたい。
制度やテクノロジーだけではなく、現場の空気や、人と人との関係性。
その両方があって、介護の未来はつくられていくのだと感じました。
小さな「そうしよう」は、もう現場にある
今回、介護サプリが初めて提案したコンセプト「So-i=“そうしよう”が生まれる瞬間」は、特別な大きなことではありません。
「この声かけの方が安心してもらえそう」
「この道具を使えば、もっと食べやすくなるかもしれない」
「この情報は次の職員にも伝えておこう」
「この作業は、少し楽にできるかもしれない」
そんな、小さな気づきが行動に変わる瞬間です。
今回のイベントを通じて感じたのは、So-iは新しく作るものというより、すでに現場の中にあるものなのだということでした。
ただ、忙しい毎日の中では、それを言葉にする時間がなかなかありません。自分がしている工夫を、工夫だと思っていないこともあります。
だからこそ、こうして立ち止まって、
「それも大切な気づきですね」
「それも現場をよくする工夫ですね」
と、一緒に言葉にしていく時間が必要なのだと思います。
次につなげていくために
今回のサプリの広場 Vol.02は、私たちにとっても多くの発見がある時間でした。帰り際にいただいた「この取り組み、続けてくださいね」という言葉にもとても励まされました。

イベントは一度きりで終わるものではありません。
今回集まった声を次の企画や発信につなげていくこと。
そして、また次の場で新しい声を集めていくこと。
その積み重ねが、介護サプリらしい「皆さまとの接点づくり」になっていくのだと思います。
今回ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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