日本認知症ケア学会大会
5月31日〜6月1日の2日間、福岡国際会議場で開催された「第26回日本認知症ケア学会大会」に参加してきました。
昨年は東京で開催され、1日だけの参加となりましたが、今年は福岡に前日入りし、両日とも参加することができました。
前回の大会ではAIに関連した講演が多かった印象でしたが、今回は現場での実践例や、認知症の方との関わり方に焦点を当てた講演が多かったように感じました。
弊社では、以前より大学と共同で進めている「介護者による認知症への良い関わり方を導き出すシステム(Good Practice)」の研究開発がありますが、本大会ではそのテーマについて、大阪公立大学の田中先生が、昨年の続報としてご登壇されました。
昨年から介護現場での実証実験も重ねてきており、より有効性が示されたリアルな内容となっていたため、講演中、前に座られている方が大きく頷かれている姿が印象的です。
ご登壇後もお話しを聞こうと田中先生の元に参加者の列ができていました。
学会に参加しての所感です。わたし自身、日常的に認知症の方と接するわけではないですが、事業所を訪問させていただく際や、共同研究のテーマとして関わっていることもあり、比較的接点はあるように思います。ですが、学会で多くの登壇者の方々の視点や考察を聞くと、新鮮さを感じるとともに、まだまだ学びがあるなぁと感じています。
講演を聴く中で、「認知症の方への偏見をなくすこと」「行動の背景を理解することの大切さ」「認知症“患者”という呼び方の是非」など、明確な答えはないものの、登壇者それぞれの立場での考えや理想を熱く訴えられていました。
一方、参加者からは、病院と介護施設の対応の違いの問題や、被介護者の経済面の課題などについても意見や質問が寄せられていました。
わたしも最近、さまざまな事業所の現場に立ち会い、管理者やスタッフの方々から多くのお話や悩み、課題を直接伺う機会が増えています。
改めて被介護者も介護者も「介護に関わるすべての人が笑顔になれる社会」の実現に向けて、自分たちにできることを一つひとつ積み重ねていきたいという思いがしました。
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投稿を表示発表後にも多くの方にコメントやご質問をいただきまして、この開発が現場の課題解決のために役立つ!と改めて思いました。引き続き頑張りますので、皆様ご支援くださいませ!